それは、私が27歳位の時でした。
真冬のある寒い日の夜でした。
その日は、土曜日という事もあり『明日は仕事休みだ~』っという訳で
お酒を飲みに行きました。
当時、我が家では
七輪(練炭で)で焼肉やサンマを焼いて食べるのがブームでした。
その日の夕飯も
焼肉をしたらしく・・・
使い終わった後の
七輪を母が
今日は寒いから~という事で
私のいない部屋を
暖めてあげようと思い七輪を置いていったのです。
飲みに行って、帰ってきた私はその”七輪”があったかどうかは、今でははっきり覚えていませんが
明け方のことです。
『異常に頭が痛い!!』
あまりの頭痛で目が覚めて、トイレに行こうと思いながらも体がいうことをきかない
『そんなに飲んだかな~??おかしいな~』と思いつつ、トイレに行くまで1時間位かかった覚えがある。
やっとトイレについたのはいいが、あまりの頭痛に便器にもたれて寝てしまった。
『はっ!』っと気が付き、顔を洗おうと思い洗面所に立った瞬間・・・
そのまま
倒れた。
『今日の二日酔いハンパない。。。』と心の中でつぶやきながら
タイルのひんやりした冷たさに、気持ちが良くてそのまま眠ってしまった。
どれくらい時間が過ぎたんだろう・・・? やっと我にかえった私はとりあえず家族の居る食卓へ行った。
今日は、日曜日で母が朝から出かけるので確か。。。
洗濯を頼まれたのを思い出した。
面倒くさいな~と思いつつ、洗濯の準備をして最後にちょっと高い棚の上にある”洗剤”に
手を伸ばした瞬間。
またまた・・・ 頭がふぁ~~~となって、洗剤の箱ごと見事に頭の上から全部ふりかかって
そのまま、また床に倒れてしまった。
『 ・・・ん?何か変 』
さすがに、今回はそのまま寝てしまうこともなく
『これって・・・ただの二日酔いじゃないかも?』という事に気が付いた。
洗剤だらけの頭で、とりあえず父に連絡をとって来てもらった。
『とにかく、、、頭が痛いから病院に連れて行って』っと・・・
私の顔を見た瞬間。 父はすごく驚いて一言いいました。
『あいや~顔が顔が。。。青いさ~。 おかしいさ~』っと
病院に着いてから、病状を言ってその後にお医者さんに
『原因』を
聞かれたんだけど・・・( 二日酔いではなく )
『多分、部屋にあった七輪のせいで、酸欠??』と答えてみた。
お医者さんも目がてん!になりながらも 『とりあえず!点滴しながら休もうか!』ってことになって
結局、点滴しながら6時間くらい病院で眠って過ごしました。
すっかり、頭痛もよくなり家に帰ると
父と母の大ゲンカが始まった。
父 『いくらなんでも七輪、部屋に置くバカがいるかーーー』
母 『〇〇の部屋が寒いと思って、置いたんでしょーーー』
父 『フラ~』
母 『・・・・。』
『らちの明かないケンカはやめてぇ~~~』っと私。
何はともあれ、、、 死なずに済んだケドさ
今思い出しても、
『ちょっと間違ったら』死ぬ要素がたくさんありました。
その1、いつもは6畳の部屋の戸を開けて、つなげて12畳にしてその真ん中に七輪を置いていた。
(6畳だったらやばかったかもね)
その2、七輪をどかしたら、じゅうたんが見事に焦げていた
(おまけに か・・・家事?!焼死しちゃうよ~)
その3、私が泥酔するまでお酒を飲んでいなかった
(泥酔してたら、目が覚めずにそのままだったのかも~。
途中で頭痛くて目が覚めてよかった)
その4、七輪が小さかった。
(おかげで、練炭が少なかった)
まぁ~ 不幸中の幸いってことかしら。
昨今、『練炭自殺』とかって流行っているけど、かなり『さきがけ』だった感たっぷりですね
この事件から、しばらく父と母はよくケンカしていました。
私は私で、
『ちょっと脳がやられたっぽい』と
時々、感じるのであります・・・。
改めて、人間ってほんとにいつ死ぬかわかりませんね!
みなの衆!くいのない様に、今日を精一杯生きるのじゃ~